何度言ったら分かるの?と言ってませんか?
皆さん、子どもと接するときに、何度言ったら分かるの?というような言葉を話したり、心の中で思ったりしていませんか?
今回は、その何度言ったら分かるの?について書いていきたいと思います。
私たちは、子供と接している際に、様々なことを指導します。
その指導がなかなか子どもに伝わっていない気がすると、ついイライラしてしまうことはありませんか?
何度か、指導をしたのに同じことを繰り返されるとついついイライラしてしまいませんか?
そんなとき、つい言いたくなってしまったり、思ってしまったりするのが、
「何度言ったら分かるの?」
という言葉です。
皆さんも思ったことはないでしょうか?
私も恥ずかしながら、思ったり、同様のことを言ってしまったりしたことがあります。
子どもには、ひどいことをしたなと反省しています。
この「何度言ったら分かるの?」という言葉についてよく考えてみると大きく2つのことがわかると思います。
1つは、自分の指導でわかって当たり前という傲慢な奢りがあるということです。
これは、自分の指導に知らずのうちに、酔っているということです。
自分の言い方、伝え方がうまくできていれば、伝わったかもしれないということをしっかりと反省しなくてはならないところを、完全に子どものせいにしてしまっています。
私たち、教師がとても気をつけなければならないことですが、イラッとしているからか、「何度言ったらわかるの?」という言葉が頭に過ぎってしまうんですね。
本当に注意が必要です。
もう一つは、子どもができるはずと過信しているということです。
子どもたちは、日々多くのことを吸収してくれていますが、誰でも得て不得手はあるものです。
偶然のミスが、連続して重なることだってあります。
そうしたことを加味せず、一回で(もしくは数回で)子どもがわかるはずと思っていると、前述したような「何度言ったら分かるの?」という気持ちが湧いてきてしまいます。
一度言って、すぐに全てがわかるならば、誰も苦労しないし、悩んだり、困ったりしません。
一度で全てがわかるわけではないから、子どもをサポートするために教師がいるはずです。
そのことを忘れて、感情的になってしまっては、本末転倒です。
ぜひ、落ち着いて、自分の役割を思い出す必要があると私は思います。
最後に…
「何度言ったら分かるの?」という言葉は、使うべきではないと私は思います。
行動の原因を完全に子どもにしていて、子どもを傷つけます。
自分が慢心せず、子どもたちを傷つけないためにも、必要以上に感情的にならずに、落ち着いて指導にあたることがやはりとても大切なことだと思います。
皆さんももしも「何度言ったら分かるの?」という言葉が心の中をよぎったら、ぜひ、この記事のことを思い出してみてください。
その言葉は、誰の笑顔のためにもならないはずです。
しっかりと子どもを大切にした指導ができるようにしたいものです。
偉そうなことを書いてしまいましたが、私自身、申し訳ないことに、この言葉と同様のことを言ってしまって、猛反省した経験があります。
同じようなことが起きないことを心より願っております。
今回もお読みいただきありがとうございました。