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教育についての個人的な意見をアウトプットしていきます。

先入観との上手な付き合い方について

こんにちは、旅人先生Xです。

今回は、私たちが人と接するときにもつ先入観について書いていきたいと思います。

対子ども視点で書いていきますが、対人コミュニケーション全般に転じて活用できると思いますので、学校関係者以外の方もぜひ、お読みください。

では、はじめます。

目次は以下の通りです。

① 先入観ってなに?

大辞林第3版より

先入観 大辞林の引用

とあります。

「先入観=自由な思考を妨げる思い込み」と考えることができそうです。

子どもと接するときには、無意識の先入観が、常につきまっていると私は考えています。

より良いコミュニケーションを子どもたちととっていくためにも、この先入観について考えることは大切なのではないかと感じています。

一見、良くないことばかりのような気がしますが、先入観のデメリット、メリット両方について、考えてみたいと思います。

その上で、この先入観をどう生かしていけばよいのかについて考えてみたいと思います。

② 先入観のデメリット

悪口

まずは、デメリットから考えてみたいと思います。

たくさんありそうですが、大きなデメリットは、主に2つかなと思います。

1 子どもと接するときの思考がせまくなる。 

新たな発見をしにくいというのは、子どもの可能性を伸ばしたり、成長をさえたりしていく私たちの仕事では、かなり大きなデメリットと言えそうです。

子どもたちの行動や言動に向き合って、柔軟な対応をする上で、先入観は、はっきりいって邪魔になるかもしれません

どの子とも、コミュニケーションを通して、信頼関係を築いていくことを私は大切に思っているので、思考がせばまるのは、痛手です。

「この子は、こういう子」みたいな決めつけとも言える思考は、持たないほうがよいのではないかと思います。

2 相手が嫌な気持ちになる。

これは、最大にして、起こってしまうと一番よくないことだと思います。

特に、対子どもに関して言えば、「先生が~と決めつけた」のようにマイナスに思われてしまうと信頼関係の構築がかなり難しくなるのではないかと思います。

先入観をもつことによって、そうした事象が起きやすくなってしまうのであれば、先入観など、頭の中のゴミ箱にでも捨ててしまったほうが良いと考えています。

相手を嫌な気持ちにさせるようなことに繋がらないよう、変な先入観がないかどうか、自分に問い続ける必要があると思います。

③ 先入観のメリット

②のデメリットで、先入観なぞない方がいいくらいの書きぶりをしてしまいましたが、先入観のメリットについても自分なりに考えてみたいと思います。

果たして、先入観のメリットとは…

思い付いたことを書いてみます。

1 思っていることが伝わりやすい

この子は、~な特徴があるという先入観があったとします。

おそらく、先生の立ち振る舞いで、そうした配慮にも似た先入観が相手に伝わると思います。

そうした気持ちが伝わるのは、ある意味メリットかなと思います。

変な決めつけは、デメリットでしかないのは明白ですが、相手を思ってもっている先入観は時として、相手との関係を築くうえでプラスになり得ると感じました。

2 始めに、相手が見せている面に集中できる

相手が見せている面、見せてきた面、自分の経験などで、先入観は形作られると思います。

ですので、先入観というイメージをもとに相手をみることで、相手の行動や言動から表出した部分に集中できるというメリットがありそうです。

関係作りの入りとして、そういうイメージは、役立つと思います。

使い方を間違えれば、相手を嫌な気持ちにさせるだけです。

しかし、もっていた先入観をもとにコミュニケーションを始めて、徐々に再構築していくというのは、一つの手段として効果を発揮することがあるのではないかと思います。

ひらめき

改めて考えてみると、先入観も使い方次第では、有用かもしれないと感じました。

④ 先入観を壊すことについて

私は、先入観を壊すのは、悪くはないと思いますが、タイミングが大切かなと今は思っています。

タイミング

最初に、ある子に対して自分がもっている先入観を見つめ、認識した上で、壊したり、コミュニケーションを通して壊したりしていくことが良いのではないかと考えています。

先入観なんて持たずに、フラットにいこうぜーというのもいいのかもしれません。

しかし、良くも悪くもその子が築いてきたイメージや持っている背景というものは確かに存在します。

先生として、そうしたことを広く受け止めて関係作りをしていくためには、先入観を意識するのは、ある側面で、とても大切なのではないかと私は思っています。

先入観に捉われず、先入観を壊すのも辞さないという姿勢は、大事だと思うので、そういう思考は、存分に生かしていくのが良いと考えています。

⑤ 先入観との上手な付き合い方は?

先に私が思う結論を書いてしまいます。

先入観を認識したうえで、関係を築きながら、イメージの再構築を絶えず行っていくのが上手な付き合い方の1つではないかと思います。

アウトプット

先入観は、事前の思い込みのようなものです。

事前の思い込みということは、コミュニケーションの最中に思い込みをすることもあれば、コミュニケーションの事後に思い込みをすることだってあるかもしれません。

ですから、私は、相手に対するイメージを絶えず更新していくことが大事だと思います。

先入観という事前の情報やイメージのみに振り回されず、コミュニケーションを通して、柔軟にこどもたちと接することを大切にしたいと考えています。

最後に

みなさんにも、先入観との向き合い方を考える時間をとってみることをオススメします。

先入観をもつということはどういうことなのか、先入観をもつとどういうことが起きるのかということを改めて自分自身で考えてみてください。

この記事では、あくまで、私の思うメリット、デメリットをかいています。

この機に、ご自分で、先入観について考え、日々の生活を振り返ってみると新たな気付きが生まれるのではないかと思います。

子どもたちとしっかりと向き合っていく力について、これからも一緒に考えていければ嬉しいです。

今回もお読みいただきありがとうございました。