灯台下暗しに気を付ける
今回は、夏休みが始まる前に気を付けておきたい子どもとの接し方の事について書きたいと思います。
みなさんは、灯台下暗しという言葉はご存知ですよね。
どうでも良いことですが、灯台下暗しと大正デモクラシーってなんとなく似てますよね。小学生の頃からずっと思っていました。
さて、本題に入ります。
灯台下暗しの意味を確認したいと思います。
灯台下暗し
【読み】 とうだいもとくらし
【意味】 灯台下暗しとは、人は身近なことには案外気がつかないものだというたとえ。
【故事ことわざ辞典より引用】
つまり、身近なことには案外気が付かないという意味です。
この言葉を意識しながら、日常を振り返ってみてください。
私たちが、子どもたちと接するときに、よく話に来てくれる子や自分の近くに寄ってきてくれる子がいると思います。
私たちは、無意識のうちのその子たちとはある程度コミュニケーションがとれているから、こちらから関わる必要のある子に意識を向けないと…と考えることがしばしばあるのではないかと思います。
多くの子たちに目を向けて、関わろうとする姿勢はとても素敵ですし、大切なことだと私は思いますが、ここで思い出したいのが大正デモクラシー。
嘘です。灯台下暗しのことです。
よく話に来てくれる子や自分の近くに寄ってきてくれる子たちを近くにきて、ある程度コミュニケーション取れているから大丈夫と思ってしまって大丈夫でしょうか。
何か理由があって、来ている子もいるかもしれません。
勝手に、確認もせず、「大丈夫」と考えたり、関わりをおざなりにしたりすることは、ある意味で、とても良くないことなのではないかと思うのです。
人間、身近なことほど、大丈夫と思って、見落としがちです。
普段よく接しているからこそ、見落とすことがあるのです。
大丈夫という先入観と、正常性バイアスが相まって、見落としてしまうものだと私は思います。
この灯台下暗しに対応するシンプルな方法を一つ書いておきたいと思います。
それは、
「みんな笑顔の中に不安や悩みを抱えている【かもしれない】」
と意識することです。
ポイントは、【かもしれない】
不安や悩み、抱えているはずではなく、かもしれない
その可能性を意識しておくことで、先入観に振り回されたり、正常性バイアスで思い込みをしたりするということをぐっと減らすことができると思います。
大人数の人で実験したわけではないのですが、経験上、そうすることでかなり灯台下暗しを防げると思います。
当然、完璧になどできるわけではないので、そもそも「何か大切なことを見落としているかも」という危機感は大切ではないでしょうか。
見落としているかも、大丈夫かな…とかずっと考えていると気が滅入りますし、表情も固くなりがちです。
明るく、自然体で過ごしながらも、教師として、危機感と子どものことを知ろうという気持ちのアンテナをしっかりともって仕事をしていくと良いのではないかと私は思って、実践しています。
最後に…
みなさん、連休は、満喫できましたか?
いよいよ勤務が始まるという気持ちにワクワクしたり、ため息ついたりとひとそれぞれかなと思います。
それぞれ思うところはあると思いますが、子どもたちと笑顔で過ごす日々を楽しみにしながら、頑張っていきましょう。
夏休み前や学期の変わり目など、子どもは特に気持ちが不安定になりがちです。灯台下暗しのことを意識してもらえたら嬉しいです。
後、職員室で、大正デモクラシーと灯台下暗しが似ていると気になっている人を探してみてください。
今回もお読みいただきありがとうございました。