【学級経営が上手くなる】カラーバス効果
今日は先日、WEB勉強会で仲間から教えてもらったことに私見をいれながら、書いていこうと思います。
題材は、カラーバス効果についてです。
カラーバス効果とは、心理学の用語の一つです。
この効果は、どういったものかというと、あることを意識するとそのことに関する情報が、どんどん頭に入ってくるという現象を表しています。
例えば、今日のラッキーカラーは~と聞くと、その色の物が途端に目に付くようになるといった具合です。
【カラーバス効果について簡単にまとめてあるサイトはこちら↓今回、上記の内容の一部引用させてもらっています。】
今回は、このカラーバス効果を学級経営に生かしていこうという提案です。
私たちは、普段から子どもとたくさん接しています。
ここで、カラーバス効果を生かします。
例えば、「今日は、挨拶に気をつけて子どもを観察してみよう。そのとき、子どもの目線も見てみよう」と意識するとそれに関する情報がたくさん頭に入ってくることになります。
これは、少し意識するだけで、簡単にできるので、とても画期的です。
この意識をするかしないかで、得られる情報が随分変わってくるのではないでしょうか。
何も意識せず、ただ接している時より、カラーバス効果を応用した時の方が、任意の情報を圧倒的に沢山集められると思います。
また、このカラーバス効果をしっておくと、任意のタイミングで情報のフィルター(何を意識するか)を変えられるので、とても効果的なのではないでしょうか。
「朝は、挨拶を意識する」、「一時間目の国語では~を意識する」、「二時間目の算数では~を意識する」といった具合にフィルターを変えていけば、効率よく集めたい情報や気を配りたいことをコントロールすることができると思います。
このカラーバス効果はとても有用なものだと私は思いますが、主に、2つほど、気を付けなければいけないなと思うことがあります。
1つは、カラーバス効果はマイナス面にも影響を与える可能性が多いにあるということです。
つまり、マイナスなことを意識すれば、そのことの情報がやたら入ってくることになるということです。
指導の必要上、そうしたことを意識する必要があることも当然ありますが、このあたりを気を付けないと、目先の情報に振り回されて、子どもの気持ちや真意を取り違えたり、勘違いしたまま指導をしたりしてしまうなんてことも起こり得ると私は思います。
指導に活用する場合は、要注意ではないでしょうか。
もう1つは、カラーバス効果による盲点です。
これは、私の憶測です。
カラーバス効果を意識して活用すると、フィルターをかけて効率よく情報収集ができます。
しかし、情報にフィルターをかけるわけですから、普段なら見落とさない他のことを見落とす可能性が上がるのではないかと思うのです。
何かを意識した分、他に意識がいきにくくなるのではないかということです。
あくまで、これは私の予想ですが、経験上、何かを意識していて、他の何かを見落とすということは、結構体験したことがあります。
みなさんはどうでしょうか。
ですので、何かを意識するときは、何かを見落とすかもしれないという可能性を加味して、活用するとよりそうした危険性を減らしたり、フォローしたりしやすくなると思います。
便利な反面、危険さもあるということを認識して、活用していくべきだと思います。
話の順番的に、カラーバス効果が危ないみたいな印象を与えてしまっていたら困るので、最後に…
カラーバス効果を意識して、日常の業務に臨むと、情報収集の効率がとても上がると思います。
情報収集が上手くいくと、指導がよりよくなりやすいと思います。
また、情報がある分、子どもの力を引き出したり、関わらせたりしやすくなっていくと思います。
先にまとめた危険性は、どの活動、どの指導法をしていても同じようにでてくることです。
大切なのは、活用する際に、盲目的によさのみに目をむけるのではなく、危ないと自分が想定できることを意識することで、より良い活用ができるという事なのではないかと思います。
カラーバス効果、意識して、活用してみてください。
この記事を読んだ方は、きっとカラーバス効果に、カラーバス効果がかかっていると思いますので、占いでラッキーカラーやラッキーアイテムを見た際に、「あれは、カラーバス効果だな」と思ってしまいそうですね。
今回もお読みいただきありがとうございました。
(勉強会でこのことに触れてくれた仲間に感謝です。ありがとうございました。)