【子どもに伝えたい版】正論言えばいいってもんじゃない
前回は大人のコミュニケーション版で書きました。
今回は、学級で子どもたちに伝えたいことについて書きたいと思います。
子どもたちが、誰かのミスや間違い等を指摘する時が「正論を言えばいいってもんじゃない」ということを伝える良い機会になると思います。
普段から「これからどうしたいか」ということを大切に指導しておくことは必要ですが、そうでない場合もこの話の際に伝えてみると良いと思います。
何かを指摘するようなことがあった場合は、個別に指導するのも一つの手ですが、基本的に全体に指導を行った方が良いと思います。その方が、一度に沢山の人に気持ちを伝えることができますし、学級でこれからも生きる共通理解にもなると思うからです。
誰かのミスや間違いを指摘した場面を例に考えてみます。
その場合、具体的に声をかけるとしたら、
「君たちの言ってることは間違っていないと思う。ただ、みんなのこれからのことを考えるともっといい方法があるのではないかと思うな。」
「ミスした人がこれからも頑張ろうとか、前向きにやっていこうと思えるにはどういう声かけをしてあげるのがよいのかな」
「何かを指摘するのも必要なことはあるかもしれないけれど、どうすればこれからにつながるか、これからの状況や相手の気持ちが良くなるかについて、考えてみてほしいんだ。もしも同じようなことがあったら、それに気を付けて考えてみてほしいのだけど、お願いできるかな?」
というような声をかけようと私は思っています。
今している行動を振り返り、皆でよりよい行動や思考について一緒に話し合ったり、考えたりするのもとてもよい勉強になるのではないかと思い、このような声のかけ方をしています。
また、これも一個人の一つの考えなので、立場上影響力は強いですが、指導というよりは、提案をするような声のかけ方を採用しています。
シンプルですが、ふとした時にこのようなお願いを何度かしていると、子どもたちも自然と「これからのこと」を考えるようになり、あまり失敗やミスに固執しないようになり、学級の雰囲気も明るくなるような気がします。
学校が再開したらぜひ試してほしいと思います。
お読みいただきありがとうございました。