学校が素敵な場所になりますように

教育についての個人的な意見をアウトプットしていきます。

【最初に話しておきたい】みんな一緒と個性の伸長について

学校の中では、みんな一緒のことが多くあります。

例えば、物でいうと体育着は一緒ですし、給食着だってほとんど同じ。
ランドセルなどを入れるロッカーだってみんな大体一緒です。

行動で言えば、授業で、一緒に挨拶をしたり、席についてスタートしたり等々、細かい違いはあるかもしれませんが、大体みんな一緒の行動をとることが多くあるのは、皆さんも思い当たるのではないかと思います。

一方で、学校では、それぞれの個性を伸ばしたり、一人ひとりを大切にすることが重要しされています。

この一見どこか矛盾するようなことを両立させていく必要が私たちにはあります。

現状の社会的な状況や日本のモラルなどを鑑みると、どちらも行き過ぎて考えてしまうと立ち行かなくなることは目に見えていますので、ある程度柔らかく考えていく必要があると私は思います。

おそらく、子どもたちに伝えるには、事象を経験した際に、

「これは~して~になったと思うけど、次はどうしたら良いかな?」

等と投げかけて、合意形成をしながら、共通のルールないし、認識を持てるように、話合いを設けていくことが一番効果的だと私は考えています。

これには、学級で過ごしながら、少しずつルールなどを決めていくので、長い時間がかかります。

これについては、後ほど、簡単にですが、別記事でご紹介いたします。

今回は、学級がスタートする学校も多いと思いますので、ひとまず、子どもたちに最初に話しておくべきことを書いておきたいと思います。


私が、最初に話しておくと良いと考えているのは
子どもたちに、上述した学校の一見、矛盾していることをはっきりと伝えるとうことです。

子どもに伝えるような言い方におきかえると、
学校では、みんな一緒のこともある。だけれども、一人ひとりがのびのびと自分らしくやっていけるように互いに尊重し合っていけるようにしていこう。
ということです。

カラフル 個性

また、追加の説明(「なぜ」の面の補助)として、

・主に、集団で生活していく上で、一緒の方が望ましいと考えられていたり、今までの学校の出来事から話し合われたりしたこと等が、基本的にみんな一緒に揃えるものになっているということ。


・一人ひとりを尊重するということは、単にみんなが別々のものを使うとか別々のことを考えるということではなく、一人ひとりの「自分は~したい」「自分はこうありたい」「自分は~と考える」という気持ちの面から尊重するということ。また、それと同時に、互いに尊重するためには、折り合いをつけながら、合意形成していく必要があること。

の2点のような内容で補足をしておくと良いと思います。

上記の内容について学年や発達段階に合わせて、最初の頃に、話をしてあげることが大切なのではないかと思います。

ただ、「学校だから」という理由で当たり前を行っていくだけではなく、

当たり前について「なぜ」を伴った理解をした上で、どうするか考えたり、行ったりしていく機会を意図的に設けておいてあげること

が、スタートの時期にとても大切なことだと私は思います。

バラバラ

このことは、自分達で、自分達を成長させていくためにも、とても重要だと私は考えています。

当たり前について考えたり、進化したりしていける子たちに育てるためにも、ぜひ、実態に合わせて、最初の時期に、子どもたちに声をかけていただければ幸いです。

今回の記事が声を掛ける際の参考になるかは分かりませんが、声をかけるきっかけにでもなれれば幸いです。

今回もお読みいただきありがとうございました。